「9月病」とは、夏休み明けの9月に仕事や学業への取り組みが本格化する時期に、なんとなく体調が悪い、やる気が出ないなどが続いてしまう状態をいいます。


GW明けに体調を崩してしまう5月病と同じような症状です。


「9月病」はもともと夏に長期のバカンスを取るヨーロッパから始まり、長い休みが続いたあと、なかなか仕事モードに戻れない人が心身の不調に陥ることから「9月病」と呼ばれるようになったそうです。


「9月病」の原因は生活面と気候面にあります。


生活面では、寝苦しい夜に暑くて目が覚めて、眠れなくなるなどの不規則な睡眠や、冷たい飲み物や食べ物の摂り過ぎ、簡単な食事で済ませてしまうなど、食生活が乱れてしまうことがあります。


気候面では、9月は台風やゲリラ豪雨など気象の変動が激しく、時間帯による気温差、日照時間の変化など季節の変わり目に体がついていかなくなり不調になってしまいます。


では、この「9月病」への対策はどのようにすれば良いでしょう。


1:太陽の光を浴びる


太陽光を浴びると幸せホルモンと言われるセロトニンという脳内物質が増え、気分が高揚してきます。


また、朝起きたら太陽の光を浴びると体内時計がリセットされ、自然に夜も眠くなるので、良いリサイクルにもなりやすくなります。


とはいえ、まだまだ残暑は厳しく、外出もままなりません。そんな場合は家の中の日の当たる明るい場所で2時間程度過ごすようしましょう。


2:バランスの取れた食事を摂る


特に「トリプトファン」が多い食材がおすすめです。


「トリプトファン」とは幸せホルモンの「セロトニン」の原料になる必須アミノ酸です。この「トリプトファン」が不足してしまうと、いくら太陽を浴びても「セロトニン」が合成されません。


「トリプトファン」が多く含まれる食材には、肉類や大豆、乳製品があり、バナナやマンゴー、パパイヤ、パイナップルなどの果物からも採ることができます。

体のだるさが続く…


何をやってもやる気がでない…


頭がなんとなくぼんやりしている…

そんな症状があったら「9月病」の可能性も考えられます。早めに対策することで回復も早められ、予防もできるそうなので、心当たりのある方はぜひ試してみてください。

ですが、無理は禁物です!


「9月病」は重症化するとうつ病につながることもあるそうなので、症状が長く続く場合はつらくなる前に病院を受診することも視野に入れてください。

ご自身の体調をよく観察して、行楽の秋、食欲の秋を元気に過ごしましょう!