『断捨離』をとりいれた生活
いよいよ2023年も残りわずかとなりました。
年末に大掃除を計画されている方も多いのではないでしょうか。今年は大掃除にプラスして「断捨離」に挑戦してみませんか?
少し時間はかかりますが、お部屋も心もすっきりして、より気持ちのいい1年を過ごすことができますよ。
今回は「断捨離」の効果、手順などをご紹介いたします。
「断捨離」の意味は??
断捨離とはただ物を捨てることではなく、「物を捨て片付けることで心のガラクタも整理して人生を好転させる」という生活術のことです。
元々はヨガの「断行」「捨行」「離行」という心の執着を手放す教えに由来。それぞれの頭文字が次のように意味付けられて「断捨離」という言葉になっています。
『断』=入ってくるいらないモノを断つ
『捨』=いらないモノを捨てる
『離』=モノに対する執着から離れる
不要な物を捨てることを通して心の執着を取り去り、人生を身軽に変えていくための方法の1つとして、断捨離は物の溢れた現代に浸透しています。
断捨離の効果!
では断捨離をするとどのような効果が得られるのでしょうか。
①心にゆとりができる
物が多い生活をしていると、視界に入る情報の多さによって知らない間にストレスが溜まっていくとされています。
さらに「いつか捨てよう」という気持ちが心の片隅にあり、片づけることを先延ばしにしていくことでも気が重くなってしまうのです。
断捨離を行えば、物が多いストレスから解消され、心にゆとりができます。
②思わぬ節約効果
断捨離で物の適正量が把握できると思わぬ節約効果が生まれることもあります。
✖ 買いだめによる賞味期限切れなどの食品ロス
✖ セールで買ったけどタグも切ってない洋服
✖ 買ったことを忘れていた調味料や洗剤
断捨離をする事で上記のような過去の無駄遣いに気づくため、本来必要のない「衝動買い」のような買い物をしなくなるのです。
また新品未使用の物は捨てるのではなく、リサイクルショップやフリマアプリで売ることができるため、思わぬ臨時収入につながることも。
③時間を有効に使える
物が少なくなることで、「何かを探す」手間が少なくなり、時間を有効に使うことができるようになります。
例えば、洋服選びの時間は短く済み、印鑑や通帳など「たまにしか使わないけど大切な物」があると思っていた場所にない、といったことが起きにくくなるのです。
断捨離の手順
STEP1 取り組む場所(エリア)を決める
部屋全体を少しずつ片づけていこうと考えていると、片づけ始める前より散らかってしまうことも多くあります。
そのため玄関、クローゼット、キッチン、デスク周り、洗面所など片づける部分(エリア)を決めて、場所ごとに取り組んでいきましょう。
どこから片づけるか迷った場合には、簡単に片づけられそうな場所や目につきやすい場所から片づけ始めるのがおすすめです。特に目につきやすい場所がすっきりすればモチベーションもあがります。
STEP2 持っているモノを「必要/不要」に分類する
断捨離の最初の工程となるのは、棚やクローゼットの物を全部出すこと。出した物について、必要か不要か考えながら分けていきます。
そうすると「これは本当に必要/不要か?」と悩んでしまう場面が出てきます。
そういったときには、必要・不要に「保留」も加え、3つに分けて分類してみましょう。
いったん保留にできることで、断捨離が進めやすくなるはずです。このとき段ボールや紙袋を用意して仕訳けていくとやりやすいです。
STEP3 必要な物を片付ける
必要に分類された物を片付けていきます。
このとき使用頻度の高さを基準にして、ジャンル分けして片づけていきましょう。
よく使う物は取りやすい場所に、あまり使わない物は奥の方や高い場所に収納すると、使いやすく整理できます。
STEP4 保留した物は時間を置いて片付ける
捨てすぎ、残しすぎにしないためにも、必要か不要かの判断は重要です。
そのため迷って保留にした物はすぐにいるかどうか決めるのではなく、少し時間を置いて判断すると良いでしょう。とはいえ、ずっと保留にしておいては片づかないばかりか、保留にしたことを忘れてしまう可能性もあるため、1ヵ月など保留にする期限を設けておくようにしてください。
思い出に関する物など、なかなか捨てられない物もあると思います。ある程度の踏ん切りをつけて処分することも必要ですが、すべて処分する必要はありません。専用の思い出BOXなどを作って1カ所にまとめておくといいですね。
断捨離をスムーズに進めるコツ!
1)一度に終わらせようとしない
一気に片づけようとすると、物があまりにも多いことからやる気を失ってしまったり、途中で挫折してしまったりするかもしれません。
また1日中片づけをすると疲れてしまうためにどんどん先延ばしになり、いつまでも断捨離が進まないといった可能性もあります。
断捨離をしようと心に決めたのであれば、1日ではなく何日かかけて片づけるようスケジュールを立てるのが良いでしょう。毎日少しずつ片づけていくことで、だんだんときれいな部屋に近づけていけますよ。
2)断捨離する期限を決める
何日かかけてスケジュールを立てるようにとお伝えしましたが、それに加えて断捨離する期限を決めておくことも重要なポイントです。
終わりを決めておかないとズルズルと片づけを進めてしまい、どれだけ時間が経過しても全く片づいていないという事態が起こりかねません。
どの場所をいつまでに断捨離していくかの目安はもちろん、保留にしたものに関しても期限を設け、その期限を守って断捨離していくようにしましょう。
3)どんな暮らしがしたいのか考える
「断捨離がなかなか進まないな…」と悩んでいる方におすすめしたいのが、断捨離後どのような暮らしがしたいのかを考えることです。
テレビや雑誌、インテリア情報のWEBサイト、SNSなどを見ながら、ご自身にとっての理想の暮らしを思い描いてみましょう。
理想の暮らしが具体的に思い描けるようになれば、あとは断捨離をするだけだと前向きに取り組めるはずです。憧れの暮らしと部屋の現状があまりに違いすぎて落ち込むこともあると思いますが、少しずつでも物を減らさなければ理想には近づけません。
憧れを胸に自分を奮いたたせ、コツコツと断捨離を続けましょう。
断捨離後のきれいな部屋をキープするコツ
断捨離をしてもまたすぐ散らかってしまっては意味がありません。
きれいな部屋を保つためにはどうすればいいでしょうか?
★新しい物を買うときはよく考える
新しい物を買うときは「本当に必要な物か」、慎重に考えるよう心がけましょう。
そして、新しい物を購入したら、買った分だけ古い物を捨てるというように、物を増やさないよう努力しましょう。
新しい物を買うときには、レンタルやサブスクがないかも確認しておくといいですね。レンタルやサブスクであれば使わなくなったら返却すれば良いので、自宅に物が増えることはありません。
★自身の適量を理解する
例えば、タオルは洗い替えに2枚あれば良いという方もいれば、洗濯の頻度が高くないから4枚は必要という方もいるでしょう。
このように、人によって物の適量は異なります。断捨離をするときにはご自身の適量をきちんと把握したうえで処分していくことが大切です。
実は物を捨てるという行為は、人間にとって非常に難しい行為なんです。
心理学の世界では授かり効果という理論があります。
授かり効果 ⇒
人間は何かを所有すると、自分の物になったその瞬間からその物により価値があると感じる特性のこと。
特に家の中にある物はお金を支払って自分の物にしているので、授かり効果も強くなります。
つまり断捨離とは人間本来の「自分の物には価値があるから手放したくない」と感じる特性と向き合い・乗り越えていく行為なんです。なので「あまり着てない服だけど、なぜか捨てられない」というのは人間として当然の心理なのです。
そのことを頭において、無理をせず、少しずつできるところから断捨離をすすめていきましょう。
興味のある方は、ぜひ『断捨離』にチャレンジしてみてください。